ニキビ治療は皮膚科と美容皮膚科どちらを選ぶべき?
ニキビ治療で皮膚科と美容皮膚科のどちらに通うべきか迷う時は、ニキビの重症度や治療方法で判断します。
私たちが「ニキビ」と呼んでいる肌荒れ症状は、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という病気の一種です。
ニキビという病気の治療という意味では、皮膚科を受診するのがいいでしょう。反対に、ニキビ予防や肌質改善を目指すなら美容皮膚科で美肌治療を受けるのがおすすめです。
皮膚科でのニキビ治療は保険診療となりますが、ニキビ跡や赤み改善の治療費は原則、全額自己負担です。ただし、ケロイド状となったニキビ跡(肥厚性瘢痕 ひこうせいはんこん)は保険診療となる可能性があります。
ニキビの種類|ニキビは5種類・ニキビ跡は3種類に分けられる
ニキビにはいくつか種類があり、段階的に症状が進んでいきます。
基本的には白ニキビから始まり、悪化すると最終的には紫色のニキビになります。
さらに悪化すると、炎症によってシミの元となる部分が刺激され、色素沈着を起こすことでニキビ跡になります。
適切な治療を受けるには、まず自分のニキビがどのタイプに該当するかをチェックしましょう。下記の表はニキビの種類をまとめたものです。
重症度が低いものから順に並んでいます。
ニキビができる原因は、過剰に分泌された皮脂が毛穴につまることです。
男性の場合、女性に比べて皮脂の分泌量が多いため、ニキビができやすいといわれています。皮脂分泌が活発になる思春期はとくにニキビができやすく、背中や首、胸にできることも。
ニキビは重症度が高いほど跡が残りやすい傾向にあります。赤みや色素沈着は徐々に薄くなりますが、深いクレーターを完全に治すのは難しいと言われています。
こまめに洗顔するなどして清潔に保っても、皮脂量が多ければニキビが増える可能性は高くなります。スキンケアや食事、睡眠を見直しても症状が改善しない場合は、医療機関で適切な治療を受けることをおすすめします。
ニキビ治療の種類|ニキビの種類によって適切な治療の選択を
ニキビ治療は大きく6つの種類に分けられます。
具体的な治療内容も見ていきましょう。
種類1.外用薬(塗り薬)
ニキビ治療で処方される外用薬には次の種類があります。
※上記は保険適用のお薬です
※ニキビ治療薬の一例です
外用薬は、ニキビの状態や肌質から医師の判断で処方されます。
種類2.内服薬(飲み薬)
赤ニキビや黄ニキビなど重症度の高いニキビ治療では、外用薬と内服薬を併用することが多いです。
皮膚科では抗生物質を処方するのが一般的です。
一方で、美容皮膚科ではメラニン色素を抑えるビタミン剤や、肌のターンオーバーを促進させるユベラなどを処方されるケースが多いです。
種類3.面ぽう圧出(コメド圧出)
面ぽう圧出は、ニキビの内部にたまった皮脂や膿などを押し出す治療法です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌は、皮脂や古い角質を餌に増殖します。ニキビの内容物を取り除けばアクネ菌の増殖を抑えられるので、ニキビの治癒と予防効果が期待できます。
自分でニキビを潰して中身を搾り出そうとする方がいますが、潰した箇所から細菌が入り、逆に悪化したりニキビ跡を作ってしまうことがあります。
ご自身で行うのはやめましょう。
種類4.ケミカルピーリング
種類5.イオン導入
皮膚に微弱な電流を流し、有効成分を肌の奥深くまで浸透させる方法。
化粧水や乳液は肌表面の表皮層までしか届きませんが、イオン導入ではさらに深い真皮層まで有効成分を届けられます。
浸透させるのは美白効果の高いビタミンCやトラネキサム酸、抗酸化作用に優れたプラセンタなどの成分です。ニキビケア以外にも、肌の弾力アップや角質化した細胞の代謝促進など、肌質改善にも効果を発揮します。
種類6.局所注射
しこりのある重症化したニキビは、ステロイド剤をニキビに直接注射して炎症を抑える治療法があります。
治療回数は人によって異なり、1回で腫れが引く方もいれば1ヶ月に数回治療が必要なケースもあります。
ステロイドにはニキビを増やす副作用があるため、腫れが大きく炎症が強い場合のみ行われる治療法です。
ニキビ治療の費用相場|保険は適用になる?
ニキビは皮膚の病気なので、治療を受ける際は保険が適用されます。
ただし、保険診療となるのは「ニキビを改善させる治療」のみです。予防や美肌ケアに特化した治療は自由診療とみなされるため、美容皮膚科での治療は全額自己負担となるものが多いです。
ニキビ治療の費用相場を表でまとめたので、参考にしてください。
※価格は税込表示です
なお、日本皮膚科学会が定めるガイドラインで「強く推奨」とされている治療法はすべて保険診療となります。
参考:日本皮膚科学会 尋常性痤瘡治療ガイドライン2017