家族葬とは『30名以下の小さな葬儀』を指す
家族葬とは、参列者が30名ほどとなる小規模の葬儀を指します。
親しい方を中心に参列してもらう葬儀であり、家族のみであげる葬儀を指す言葉ではないことに注意が必要です。
平均的な費用相場と内訳(総額:40~170万円)
平均的な家族葬の費用は、約170万円です。
【家族葬の内訳と相場】
葬儀にかかる費用(相場:100万円)
葬儀にかかる費用については、葬儀社へ支払う「葬儀費用」と火葬場に支払う「火葬費用」に大きく分けられます。
葬儀費用は葬儀プランの基本費用と追加費用となり、葬儀社や参列者の人数によって上下します。
おもな葬儀社の家族葬プランについては次の表の通りです。葬儀社によって、プランに含まれている内容や追加費用が異なります。
さらに、葬儀社のプランには、搬送距離や安置室の利用日数や、斎場の使用料金の上限など既定が設けられていることがほとんどです。
特に表の黄色部分については、超過すると追加費用がかかります。総額だけではなく葬儀内容がプランの範囲内におさまっているかどうか、よく確認する必要があります。
例えば、安置室の利用は、平均日数である3日間、搬送距離は地域にもよりますが20キロ以内を目安にすると、追加費用がかかることは少なくなるでしょう。
家族葬プラン内容比較表(2024年6月現在)
※価格はHP記載税込み金額
火葬費用は参列者の人数にかかわらず固定費用となり、火葬場によって決められた費用を支払います。
お寺へのお布施(相場:30万円)
読経や戒名に対するお礼のお布施は、平均30万円程度となります。
お布施の金額については、僧侶への読経のお礼であるため参列者の人数にかかわらず費用は一定となります。
「お布施をいくらお渡しすればよいかわからない」という場合は、僧侶に「他のお方はお布施をどれくらいされていますか?」と聞くか、葬儀社や檀家の方に聞いてみるとよいでしょう。
お布施については「【令和4年最新】葬儀時の僧侶お布施相場〜抑えるべきマナーのすべて」に最新の相場情報やマナーの説明などありますので、ぜひ参考にしてみてください。
参列者への飲食やお礼(相場:40万円)
通夜振る舞い・精進落としなどの会食費、香典返しなどの返礼品にかかる費用です。
金額は参列者の人数によって上下し、参列者が少なければその分費用が抑えられます。
【参列者への飲食やお礼の相場】
進め方や内容、マナーなどで悩んでしまった際の解決方法が記載されていますので、ぜひご一読ください。
精進落としや香典返しの流れやマナーの事前確認は、「精進落としとは?葬儀後に行われる食事の席の流れや内容から注意点やマナーまで徹底解説!」「香典返しのマナーを完全解説!相場・時期・挨拶状・例文・品物も紹介!」に詳しい内容が記載されています。
家族葬のメリットとデメリット
費用や喪主の負担が軽くなる家族葬ですが、参列者を限定することのデメリットも理解しておくことで、後々のトラブルや後悔を事前回避することができるでしょう。
家族葬で葬儀をあげる際に考えられるメリットとデメリットは、次の表の通りです。
これらの内容をよく検討して、家族葬にするかどうか決めると良いでしょう。
家族葬が向いている方
葬儀の方法を決める際は、故人と親族の考え方を尊重するのが一番大切です。
「費用を抑えたい」という理由から家族葬を選ぶのは、よい方法だとはいえません。
実際、参列者が30名以上となる一般葬では、全体の費用はかかりますが、参列者の多い分香典が増えて負担額の少なく済むケースがあります。
家族葬では参列者の少ない分香典が少ないため、自己負担が増え金額的なメリットを得られないことも大いに考えられるのです。
具体的に、家族葬が向いているのは、次のような方となります。
・故人と近い人間だけで静かにゆっくりとお見送りしたい
・故人の遺志で小規模の葬儀を希望されている
・遺族が高齢者ばかりで参列者が多いと対応が負担になる
・諸事情(伝染病で亡くなった・事件に巻き込まれたなど)があり近親者のみで葬儀をあげたい
葬儀の方法は金額面で考えるのではなく、あくまで故人と親族の考え方を重視して決めることを強くおすすめします。
業界最安値水準の「やさしいお葬式」での家族葬費用の内訳は下記にもご案内しています。
家族葬の流れ
規模の大きい一般葬との違いは葬儀の規模であり、基本的な流れに大きな違いはありません。
【家族葬の流れ】
1.葬儀社の決定
医師による死亡診断が出たら、なるべく早く葬儀社を決定します。
当日はあまり時間のない状況が大いに考えられますので、葬儀が想定される半年以内に葬儀社を決めておくとスムーズに進められるでしょう。
病院で亡くなった場合、ご遺体の搬送を「2時間以内で行ってください」などと病院から急かされるケースが多くあります。
大切な家族が亡くなってすぐに冷静な判断をするのは難しいため、病院から葬儀社を紹介されたら慌てて決めてしまうことが考えられるのです。
「病院に紹介された葬儀社を利用したが、金額、接客、内容どれをとっても不満だった」といった声もあります。
葬儀社を紹介した病院は責任をとってくれませんし、紹介された葬儀社との相性が合わないケースも考えられます。
葬儀社をあらかじめ決めておくことで、後悔のない葬儀が執り行えるでしょう。
葬儀社を選ぶ際には、「後悔しない葬儀社の選び方!知るべき5つのポイントと3つの確認事項」をお読みいただければ、自分に合った葬儀社を選ぶポイントがわかります。ぜひご一読ください。
2.ご遺体の搬送と安置
葬儀社が決まれば、まずご遺体の搬送と安置の手配をします。
病院などの霊安室は、数時間程度しか利用できないのが通例です。そのため葬儀の打ち合わせよりも先に安置場所を決定して、搬送する必要があります。
ご遺体の安置については自宅もしくは葬儀社の安置室、民間業者の遺体保管場所となります。
【ご遺体の安置場所】
遺体安置について疑問点があれば、「遺体を安置できるのは3日?期間と場所や方法・費用まで疑問を全解説」を読めば安置場所の決め方や安置できる期間、かかる費用までわかりますので、ぜひご参照ください。
3.葬儀社との打ち合わせ
葬儀内容について、葬儀社と打ち合わせします。
2時間以上の長時間となるケースが大半となるため、あらかじめ質問内容の答えを準備しておくと負担を軽くできるでしょう。
【打ち合わせで聞かれること 】
葬儀社に聞かれる内容については「事前に知っておきたい、葬儀会社のスタッフに聞かれること」に詳しく説明されていますので、記事を見ながら準備するとスムーズに作成できます。
4.訃報(ふほう)の案内
日程や場所がすべて決まれば、参列してもらいたい方に向けて訃報の案内をします。内容については次の表をご参照ください。
家族葬で執り行う場合、訃報は基本的に参列してほしい方のみに案内します。
勤務先や取引先など、連絡が必須となりますが参列を希望していない方へは、「家族葬で近親者のみで執り行う」という旨をはっきりと伝えておきましょう。
訃報の連絡方法がよくわからない場合は、「訃報の連絡はどう送る?伝えるべき内容から範囲、例文まで徹底解説!」でタイミングや手段をわかりやすく解説していますのでご参照ください。
5.納棺
通夜が始まるまでに、故人を棺に納める納棺を実施します。
基本的には葬儀社のスタッフが作業しますので、一連の流れは任せておけば問題ありません。手伝いたい場合はその旨をスタッフに伝えれば、遺族でもできる作業の手伝いは可能です。
【納棺の流れ】
納棺のしきたりやマナーなどを知りたい方は、「納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!」の記事をご参照いただければ、納棺時に入れてはいけないものなどの詳細がわかります。
6.通夜
通夜は基本的に告別式の前夜に実施されます。通夜の流れについては、次の表をご参照ください。
【通夜の流れ】
家族葬では、遺族の負担を減らしたいときなどに、通夜を省略するケースがあります。
通夜を実施するかどうかについては、「家族葬でもお通夜は行う?家族葬の特徴から注意点まで、家族葬の様々な形式を徹底解説!」の記事でも詳しくご紹介していますので、事前に親族で検討してみましょう。